その存在は以前から知っていました、鮎のルアーフィッシング。ダイビング系ミノーで鮎を誘って友釣りの様に掛け針に掛けるというものです。ただ、やろうと思ってもこの釣りをやっていい河川・場所が少なすぎました。そこへこのニュースです。
8月18日の山形新聞の記事を転載します。
アユ釣りの普及、ルアーに期待 県がルール設定、3年計画で整備
アユ釣り人口の拡大に向け、県は全国でも数少ないルアーによるアユ釣りが可能な漁場づくりに乗り出した。アユ釣りは、おとりアユを使った友釣りが主流で、県内でルアー釣りは認められていないが、一定のルールと特別エリアを設定し、若者や初心者を取り込む考え。寒河江ダム(西川町)と白川ダム(飯豊町)の上流域をモデル地区に3年計画で整備を進める。
県内のアユ釣り人口は減少傾向にあり、特に10~20代の若者の割合は5%以下と極端に少ない。さおは10万円以上する物が多い上、経験と技術が求められ、初心者にはハードルが高い面もある。一方、ルアーを使った釣りは用具の準備も含めて初心者でも始めやすいが、釣り方やマナーが友釣りとは異なるため、同じ漁場での共存は難しい。おとりアユを使わないルアー釣りに対し、遊漁者や漁協関係者の間でも賛否が分かれており、普及には新たな場所で一からルールをつくる必要があった。
県が着目したのが県内各地に整備されているダムだった。ダム湖の上流部にはイワナやヤマメがすみ着くようになるが、近年は夏場の暑さでより上流に移動しているという。そのため、一定の区間は魚が少ない空白地帯となっており、そこにアユの稚魚を放流した。
漁場造成の実証実験は2015~17年度、寒河江、白川両ダムの上流部で行われた。地元漁協と連携し、稚魚の放流や捕獲調査などを実施。実験の結果、十分にアユが育ち、釣れることが分かった。
先進事例として、和歌山県の貴志川では、指定区域内に限ってルアー釣りを解禁している。アユの姿を模したルアーを使用するなどの決まりを設けており、県はこうした先進事例を参考にルールをつくる。釣り具については、アユ釣り用のさおではなく、リールを用いた釣りを想定しており、遊漁料に関しては未定という。
本年度は河川の支障木を伐採して漁場整備を進める他、普及に向けたイベントも展開。アンケート調査も行い、遊漁者の要望をルールづくりに反映させる。県水産振興課の担当者は「二つの漁場をモデルとして取り組みを広げ、遊漁者の拡大を図りたい」と話していた。
https://this.kiji.is/403361829420057697?c=229447373040975875
そう、この鮎釣り人口減少もルアーフィッシングを解禁すれば歯止めがかかると思います。鮎の友釣りって、まず竿が高すぎます。30万円もする竿。そんだけのお金があったら他のことをしますよ、普通。道具も沢山必要だしなかなか入門するにはハードルが高い。だから新規に入って行く人が少ないのだと思う。鮎釣り人口減少というけれど、鮎釣り関係者はこれを知ってか知らずか、現状キープの姿勢ばかり。何れにせよもう友釣りの人口を増やすのは難しいのではないか?
ハマったらこれ程面白いものは無いと言いますが、その面白さを味わうはるか手前で挫折してしまうのです。
その点ルアーなら、まずランニングコストが低いのです。だからボクもやってみたいと思うのです。ただ、やるにはウエーダーやライフジャケットは必須だと思います。
今は本流トラウト用のゲームベストがありますが、そのうち鮎用も出てきたりして。
それにしても山形県、なかなか素晴らしい!バスフィッシングのゾーニングの件といい柔軟で釣り人に寄り添った政策を行ってくれています。お隣の県なのに何故に新潟県とはこうも違うのか?
機会があれば山形県へ釣りをしに行きたくなってしまいました。