ボクは実は昭和世代なのですが、その世代の子供の頃の釣りのバイブルといえば「釣りキチ三平」でした。このマンガで釣りと自然を愛す事を覚えたのです。ボクだけでなくまわりみんなが読んでいたように記憶しています。そんな釣りキチ三平に登場する主要人物の鮎川魚紳(あゆかわぎょしん)を主人公に、外伝というかスピンオフ作品が新たに連載されると聞いたのは昨年の春でした。講談社のマンガ雑誌「イブニング」で誌面に載ったのはそれから程なくしてでした。作者は立沢克美さん。巨匠 矢口高雄さんは原作という事になります。
連載開始以来注目していたのですが22日にこの作品「バーサス魚紳さん!」の第2巻が発売になり、即買ってきました。
普段はマンガを読まないボクでさえ、これは実に面白く読ませていただきました。実在の人物である青木大介さんとのバスフィッシング対決はバーサスの名の通り実にスリリングな戦いとなったのです。
対決中、青木大介プロが先行します。そんな中魚紳さんが思わず口ずさむシューベルトの鱒。そして「三平くんならどうする?」、その前のコマのこの麦わら帽子の絵に、原作ファンとして胸が熱くなるのでした。(ビッグベイトを扱うのにスピニングタックル?なのは???ですが。)
そして勝負事ですので決着しますがその結果はネタバレになってしまうので書きませんが、清々しい気分になりました。
戦いが終わった後の、
このセリフは成程深く考えさせられます。
この作品はタイトル通り、原作の「釣りキチ三平」よりも寧ろ「グランダー武蔵」のようなアングラー同士の対決に重きを置いたバトル漫画です。画風も、井上雅彦さんのチーフアシスタントをしていた立沢克美さんらしい「バガボンド」っぽい感じで原作とは違いますがこれはこれで素晴らしいです。
これは次の対決も楽しみです。ボクは雑誌「イブニング」は買っていませんのでこれ以降の話は分かりませんが、次も実在の人物である平和卓也さんとの磯釣り勝負だとの事。実際にお会いしたこともある平和さんとの対決がどんななのか実に楽しみです。
1巻第1話はこちら↓で試し読みができます。