本当にもう現時点での結果は分かっていたのですが、それでもなおこの現状を何とかしたいと思い、一石を投じる思いで新潟県の花角知事宛に新潟県のホームページで受け付けている、県民の意見を受け付けている「知事へのたより」という所にメールをしてみましたのはまだ雪が舞い散る頃であったでしょうか。その返信が先ごろ届きまして、ガックリと肩を落としかけている所なのです。
「知事へのたより」はこちら↓から投稿できます。
http://www.pref.niigata.lg.jp/kouhou/1193760968244.html
何の意見を申し出たかと言うと、ブラックバスについてです。
一言で言うと、再放流(リリース)禁止を解除して欲しい旨と、遊漁料を徴収しバスフィッシングを観光資源として活用してみては如何か?という事を意見しました。バス釣り2020年問題もあり(新潟県はもう既に…)、この問題から目を背けてはいけないと思ったのです。
こう書くと、「余計な事をしやがって!」等の批判も出てくるかとは思いますが、本当にこのままでいいの?と。
返信はメールで来ました。差出人は県農林水産部水産課の方からでした。冒頭に「確かに知事が拝見しました」「その上で担当課から返事をするよう指示があった」との事。
ここでその全文を掲載する許可は得ていないので要約です。
在来種減少の全ての原因がブラックバス等にあるとは言えないが、アユ等が捕食されていることは調査により明らかとなっている。
従来から本県の河川に生息し生活に利用されていた魚を保護する事を優先して対応する。
そのような中、内水面漁協が中心になり外来魚の駆除活動に取り組んでいる。
今回の意見は県内水面漁場管理委員会に伝えると共に今後の業務の参考にはするが、現時点ではブラックバス釣りを観光資源として利用する事は考えていない。
アユやヘラブナ、ワカサギやニジマスが良くてバスがダメなのはどうも納得が出来ませんが、「おそらくこういった内容の返信が来るだろうなぁ」と思っていたそのまんまのお返事でした。
とりあえず、リリースしたから即逮捕、禁固刑とはならないようですが、(資料を探したけれど明文化されたものは見つからず)、無駄な殺生などしたくはないのです。
昨今流行りのテレビ番組の「池の水を抜く」でも外来種だから駆除する、となっていますがボクはあの番組、大嫌いです。ついでに言うと、10万人ものパブリックコメントを無視した現東京都知事の小池百合子も大嫌いです。
話がそれました。
新潟県のブラックバスとブルーギルのリリース禁止についてはこちら↓のページで書かれています。
ブラックバス(オオクチバス・コクチバス等)とブルーギルのリリースは禁止
2010年12月02日
魚食性で強い繁殖力を持ち、生態系に大きな影響を与えるブラックバス類(オオクチバス・コクチバス)・ブルーギルは外来生物法によって移植が禁止されています。しかし違法な放流が行われた結果、現在、オオクチバスは県内の多くの河川や湖沼で生息が確認されており、生態系への影響が懸念されます。このため、県内の河川・湖沼において、以下の指示によりブラックバス類・ブルーギルの再放流(リリース)を禁止しました。
漁業法(昭和24年法律第267号)第67条第1項及び第130条第4項の規定により、
水産動植物の保護を図るため、次のとおり指示する。
平成11年12月28日
次に掲げる水産動物は、採捕した河川湖沼及びこれと連続する水域に放してはならない。
ただし、公的機関が試験研究に供する場合はこの限りではない。
(1)ブラックバス(オオクチバス、コクチバスその他のオオクチバス属の魚をいう。)
(2)ブルーギル
引用;http://www.pref.niigata.lg.jp/naisuimen/1200934833646.html
このページにはブラックバスの料理のレシピまでリンクされていました。
新潟県は長い海岸線があるのだから海で釣りすればいいじゃん!とか言うことも思いますが、実は、バスフィッシングって一番面白い釣りなんですよ。ボクもいろんな釣りをしたけれどバスには一番思い入れがある釣りなだけにこの現在の状況にやるせない気持ちになるのです。
いつの日か、大手を振ってバスフィッシングが楽しめるようになって欲しいな、と切に願います。釣具業界ももっとなにかこうアクションを起こすとか際ないものですかねぇ…。今日開催されているバスフィッシングの祭典である名古屋の「キープキャスト」では何らしらないのかな?