5月14日(日)に新潟市東区の釣具店トビヌケで行われたTictのトミーこと富永敦さんによるアジングのトークショーが行われました。これがショーというよりセミナーっぽかったのですが実に有意義だったのでその内容を書いてみたいと思います。
1.場所選び
新潟では居着き型よりも背黒の回遊型のアジが多いです。このタイプのアジは何かの要因が無いとショアに入ってこない。この時期の北陸だと、その要因として流入河川が多いので稚鮎や鮭稚魚、イワシなどが溜まりやすく、そのベイトフィッシュを追って産卵を控えたアジがショアにさしてきます。
アジングに於いて一番大切な事はポイント選びです。どう見つけるのかと言うと、情報を持っているのは地元の釣具店だったり、またSNSなんかで情報を集めます。その集めた情報の周囲もアジがいるのでやってみると良いです。が、やはり注視するのは餌釣り師の動きです。彼らはルアーマンよりもポイントの正確な場所や時間帯を掴んでいるので的確に動きます。また、釣れている場所には餌師が居なくても地面にアミエビが落ちていたりします。
場所が分かればしめたもの、見つけられたら意外とイージーに釣れたりします。
2.釣り方
何を基準に釣っていっているのかというと「レンジ」。このレンジはその時の状況、潮・天候・使っているライン・ジグヘッド等など、或いはラインの角度でも変わってきます。アジングに於いてはこの釣り場が水深何mか、ということはあまり気にしないで良いです。大まかに何秒でどれ位沈んでゆくのか、例えば1gのジグヘッドで20秒で着底する場合10秒で中層である、という感じに判断します。基本的にレンジは上から刻みます。カウントダウン5秒毎に探ってゆくと群れに当たりやすいです。
レンジが分かってくると次にジグヘッドの重さを判断します。これは人によって違ってくるのですが、自分が釣りやすくて引きたいところを引ける重さが適正な重さです。
6月7月~アジのサイズは落ちてきますがこれらのアジは浮く傾向です。浮いたアジを狙う釣り方ですが基本的にアジはワームを見つけるのは不得意なので波動で誘って気づかせるようにします。①誘ってフォールでじっくり見せて食わせる釣り方②フォールで見せては誘い上げてレンジを徐々に上げていく、という二種類の縦の釣り、と、③ゆっくり巻くだけの横の巻の釣り 、とだいたい3パターンで誘います。
次に、アジが吸い込みやすくアタリが取れ、掛けることが出来る張らず緩めすの状態をいかに作るか、です。うまく出来ていない時はジグヘッドの重さが合っていないかラインを張りすぎている場合が多いです。緩め過ぎると伝わって来ない。程よくテンションを抜いてやるとアジが吸い込みやすくなります。上の③のゆっくり巻く、というのが実は張らず緩めすの状態なのです。
3.ワームの話
ワームは、まず波動を意識します。カラーよりもサイズが大事です。大きいものを使うと体積があるので飛距離、抵抗感がありしかもスローにフォールします。この浮遊感を出す演出をするとアジがワームを見つけやすいです。色んなカラーを持つよりも色んなサイズを持つべきです。
カラーについてはエリアやポイント潮その他で変わってきますが、大まかにクリア・ソリッド・ラメ・グロー・UVの5タイプあればOKです。
因みに昨日東港で釣りした時の状況、田んぼの代掻きの濁り水が流れてマッディな状況の時に一番アジに見つけてもらえるのは白のソリッドです。
4.質疑応答より
①フッキング、上顎にかからない時があるのですが…
→テンションが合っていない時もありますが、例えばアミでなくてベイトフィッシュを追っている時やドリフトさせた時には反転食いをするので横掛かりしやすいです。
②関東のケース。関東でアジの有望な所は東京湾、内房よりも外房及び南房総。水深が浅いのでなかなか入ってこないが入ってきたら爆釣です。やはり地元の釣具店で情報を仕入れ餌釣りの人がいる所が有望です。
③大きいアジ→全国何処にでもいます。
④ベイトフィッシュパターンの時はアタリはズドンときます。ベイトが動きやすい通り道或いは溜まる場所を見つけることが出来たならば常夜灯が無く闇夜でもアジングは成立します。
⑤Mキャロの使い方→遠く、深く、また強風で軽いジグヘッドが使いたくても使えない時に使用してみてください。使い方はジグヘッド単体の時と一緒です。遠投した時は大きなシャクリをすると良いです。レンジを変えたい時はウェイトを変えると良いです。
と、まぁこんな感じでした。コレが皆様の参考になれば幸いです。