Marvelous Act(2)

新潟市よりゆったりまったりお届けします。魚釣りは主にショアから。ルアーも餌釣りもしますがライトゲームやエギングをすることが多いです。パックロッドを愛用中。※当blogのリンクには広告が含まれています。


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やっと映画「ミッドナイト・バス」を見てきました。

ミッドナイト・バス

原作 伊吹有喜、監督 竹下昌男の映画「ミッドナイト・バス」を見てきました。新潟が舞台で、見慣れた景色の出てくる映画なので前から見たいと思っていたのですが、なかなか都合がつかず公開から2週間も経ってようやく見ることが出来ました。

”あらすじ

バツイチ中年男の高宮利一(原田泰造)は、新潟〜東京間を走る長距離深夜バスの運転手。東京で定食屋を営む恋人・志穂(小西真奈美)との再婚を考えていた矢先、息子の怜司(七瀬公)が東京での仕事を辞め、帰ってくる。娘の彩菜(葵わかな)は友人とマンガやグッズのウェブショップを立ち上げ、実現しそうな夢と結婚の間で揺れていた。 そしてある夜、利一が運転する新潟行きのバスに、十六年前に別れた妻・美雪(山本未來)が乗り合わせる。十六年の長い時を経て、やるせない現実と人生の不安が、再び、利一と美雪の心を近づける。母の出現に反発する彩菜、動揺する怜司。突然の思いがけない再会をきっかけに、停まっていた家族の時間が、また動き出す──。”

https://www.youtube.com/watch?time_continue=67&v=jmRrAFALo4E

リンク→ミッドナイト・バス 公式サイト

平坦で淡々としたストーリーなのですが途中で寝てしまう事はありませんでした。157分もあるのでちょっと時間は感じましたが。「トンネルを抜けると男で、戻ると父親」という難しい役柄を原田泰造が見事に演じ切っています。ホントこの原田泰造の演技が素晴らしかった。トンネルを抜ける度に心情や人間関係が変化していくのですがそれが深夜静かに進む高速バスを使い(象徴となって)表現されています。

家族の再生と再出発をテーマで、人間関係が複雑に絡み合ってゆきます。 家族だったのに一度離れてしまうと元の戻るのはむずかしい。別れてしまった元妻と子供たちの溝、現在の恋人との関係等いろんな距離感が見えてきます。主人公の利一は何故再婚しなかったのかと聞かれ、「寂しく無かったから」と答えるのですが本当は子供たちを育てるのに忙しかったからだと思う。本当は寂しくて誰かに傍にいて欲しいと思うのですよ。

気持ちは相手と同じ立場に立って初めて理解できる。利一はバラバラにならないよう懸命に支えようとし、そして絆が時間をかけて戻るのです。

”奇跡のような再会から数ヶ月が過ぎ、小雪が舞う中を、

美雪は利一に見送られ、東京行きの深夜バスに乗る。

ひとりになった利一は、自分が今、人生のどこにいるのかと考える。

それは、暗い昼かもしれないし、夜かもしれない。

たとえ夜の中、先も見えない暗がりの中にいたとしても、利一はそんな夜をいくつも越えてきた。

だから恐れずに進めばいい。走り続けたその先にはいつだって、きれいな朝が待っているはずだ。

利一は願いをこめて、志穂の元へバスを走らせる。

もう一度、明日へと、自分自身の人生を前に進ませるために──。”

ラスト、アイドル「マジカルワンダー娘」のライブのシーン、これで明るい気持ちになってシアターを出たのでした。

この映画のお奨め度

★★★★☆

原作とはいい意味でちょっと違うテイストでした。

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