今週末も天候に恵まれず、強風のせいで海もまた荒れてしまったので家にひきこもっております。来週は何とか釣りが出来そうなのでそれまで我慢です。で、今週末はヲタク活動を。録り溜めした、今期ブレイク中のアニメ「その着せ替え人形(ビスクドール)は恋をする」の第1話から昨日の真夜中に放送された第9話まで振り返り一気見。やはりこのアニメは尊い!
でも第9話までなので24分×9話で216分、3時間と36分なので直ぐに見終わってしまいます。見終わったらする事が無いかも…。いや、ありました。買ってまだ読んでいない積み上がった本を読まなければ!で、その積み上がった本の中から選んだのが最近買った米澤穂信の「黒牢城」。今年の第166回直木賞を受賞した作品です。米澤穂信は好きな作家なのですがこの本は直木賞受賞後に買いました。
出版元のカドカワのサイトに紹介文が載っていました。
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の集大成。『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。
米澤穂信と言えば推理作家、この「黒牢城」も謎解き物となっています。舞台は戦国時代、探偵役はかの黒田官兵衛で、歴史小説とミステリのひとつぶで2度美味しい作品になっていて、まだ読了はしていませんが面白い!気が付くと相当数のページを捲っていました。途中ですがまず有岡城で密室殺人があります。まず殺人は誰も近づけなかった納戸で行われていました。そして被害者を殺害した矢がありませんでした。この謎に黒田官兵衛はどう解決するのか?しかも捉えられていた牢の中で。安楽椅子探偵のパターンですね。でもこれだけではありません。その裏には何重にも重なる思いが蠢いていました。何故黒田官兵衛は荒木村重に知恵を貸したのか?そして黒幕の正体は…?
と、とりあえずここら辺まで読みました。440ページ超えの作品ですがこれは今日中には読破してしまいそうです。毎年毎年直木賞候補に挙げられていた米澤穂信ですがこの作品には流石!とうならされています。慣れない歴史小説ですがこれは面白いです。
という事で、この「黒牢城」は大変オススメな1冊でした。