昨晩の海は凪いでいて月も出ておらず、が、しかし潮は長潮という事でのっぺりというかどょーんとした感じで厳しい釣りとなる事が予め分かってはいました。ですがあそこまで何の手がかりも無く手応えもないと、途中で集中力が切れてしまいます。
昨日の釣りも夕方からメバルを狙った訳ですが、実績のある場所を次々と打ってみたのですがアタリひとつありませんでした。あ、いや、正確には日が落ちる少し前にフグのアタックはあり、貴重なワームを数度ボロボロにされてしまいました。あと、5cm程の稚鮎が表層に群れて右から左へ、或いは左から右へと泳いでいたので決して生命感が無いという事では無かったのです。
沈みゆく夕日を見ながら「今日は何とかなるかな?!」とこの時は思っていました。
夕日は、美しかった。
そして辺りは闇に包まれます。ここから釣りは本番だ、という事でそれ迄使っていたダート用のジグヘッドからリトリーブ用のジグヘッドに付け替えここぞという所を引いてみます。「直ぐに反応があってもおかしくないよなぁ」と思っていましたが、ここから2時間アタリ無し。ボトム付近も表層も試してみましたが、ダメ。ジグヘッドリグからプラグ(シンキングミノー)に変えてみても無反応。
そうして虚無な時間を過ごす事になってしまったのです。その間、例によってスプリットショットリグにイカの切り身で釣っていたMさんはカサゴだのムラソイだのを釣り上げていました。なのでそれらの魚狙いに変更しようか迷います。いや、あくまでも本命はメバルです。またジグヘッドリグに戻して暫くした頃に漸く何かがヒットしました。釣り始めてから3時間後の事でした。「メバルかっ?」と期待しながらリールを巻き、抜き上げます。
が、しかし釣れたのはカサゴでした。
20cmも無いような小さなカサゴでしたが、これでボウズは回避出来ました。本命の魚ではないので嬉しさ半分残念な気持ち半分ではありました。
この後、それ迄穏やかだったのに南風が強く吹き出し始めます。風は止まず強まるばかりでしたのでメインラインにPEを使っていた為やりにくい状況に。なので20時半に納竿としました。
昨日は、本当に釣れませんでした。日没頃まで居たクロダイ師も、遠投サビキのアジ狙いの方たちも皆ボウズということで沈黙の釣り場となりました。一夜明けて今日からはまた春の嵐というか強風が吹き荒れるみたいなので三連休は釣りが出来るかは分かりませんが、その春の嵐の後に状況が改善してくれる事を期待したいです。